へんないも屋のさつまいもスイーツ/湖南市ブランドストーリー

長年勤めた料理人としてのバックボーンを活かして、安心、安全をモットーに、
何も足さない、何も加えない、を徹底し芋の自然の甘さだけを引き出した自信作。
長期熟成や加熱方法など試行錯誤を重ね独自製法で作り上げた、
へんないも屋特製さつまいもスイーツについて紹介します。

20歳から京都で料理人として経験を積んだ後、滋賀のゴルフ場のレストランで20年間料理を振る舞った社さん。ゴルフ場を退職してしばらくすると湖南市から「市の名物を作って欲しい」という依頼で、スイーツの開発に携わることに。悩んだ末、料理人の経験を活かし、素材の甘さを引き立てた焼き芋が完成。試行錯誤を重ねた製造工程で作る焼き芋はまたたく間に評判を呼び、今や全国のイベントや百貨店での出店など引っ張りだこ。

へんないも屋
代表社（やしろ）博之さん

さつまいもスイーツ画像

フルーツを超える濃厚な甘さと柔らかい食感が特徴のへんないも屋のさつまいもスイーツ、その名も「へんないも」。安心、安全をモットーに、芋が持つ自然の甘さを最大限引き出し、丹精込めて焼き上げています。お湯で伸ばす事で、赤ちゃんの離乳食から高齢者の介護食までどんな方でも安心してお楽しみいただけます。
甘みの着想を得るきっかけは小学生の頃の経験。釣り餌用のさつまいもの味です。茹でた芋を数日間熟成させると、釣り針にさしても崩れないほど強い粘りが生まれるうえに、食べてみると今まで食べたことのないような甘みと食感で、この甘さの虜になってしまったそうです。
当時の経験をもとに開発されたこのスイーツは湖南市のファーマーズマーケットの名物になっただけでなく、全国のイベント、メディアや百貨店への出店など高い評価を受ける人気商品に。これまでの焼き芋や干し芋の常識を覆す、期待を裏切らないさつまいもスイーツの誕生です。

「へんないも」は、砂糖はもちろんその他副材料を一切使用しておらず、長期熟成や加熱方法など社さんが独自に編み出した製法で作り上げた自信作です。さつまいもを一定期間熟成させ、最適な温度でじっくり加熱すると、さつまいもが本来持つ甘みが最大限に引き出され、糖度はなんと40度を超えるそうです。
試行錯誤を重ねた製造工程でおいしい焼き芋作りに成功し、巷で話題を呼び、全国商工会連合会主催の第９回ニッポン全国ご当地おやつランキングで第3位を受賞するまでに。
熟成したさつま芋をさらに独自の温度管理で加熱することで、スイートポテトのような照りが出るほど甘くて柔らかい焼き芋になります。そのままでもとても美味しいのですが、少し焼き目をつけたり、また冷やしたり凍らしてシャーベットにしても美味しく食べ方も様々、お好みでお楽しみ頂けます。

スーパーで見かけるさつまいもがなぜ糖度40度超えの甘さに仕上がるのか。その疑問の答えは「長期熟成と加熱方法」だと教えていただきました。使用しているさつまいもの品種はシルクスイート。
このシルクスイートをキュアリング貯蔵とよばれる方法で長期熟成させると、甘みが増すとともに、繊維がほぐれ、ねっとりとした食感に変化します。そのうえ長期貯蔵が効くため、収穫シーズン以外での仕入れが難しいさつまいもを年中仕入れることが可能になりました。社さんご自身が芋のでんぷんの糖化について徹底的に調べあげ、熟成具合の良い芋を取捨選択した結果がシルクスイートだったのです。
焼き加減も非常に重要で、オーブンを駆使して微調整しながら1時間じっくり加熱することで、芋から大量の蜜が溢れ出します。蜜自体も「本当に芋から出た蜜なのか」と疑いたくなる甘みで、キャラメルのようなコクがあります。

「へんないも？」一見目を引く名前の由来は、当時の湖南市長が試食した際「焼いただけなのにほんまに甘くてへんないもや」と甘さに驚いた一言から。独特なネーミングの商品が全国でも認知され、社さんは市の依頼であった名物開発という大きな期待に応えました。現在も地域に根差した活動を積極的に行っていて、直売イベントがあれば地元農家さんに声をかけ一緒に出店し、へんないもと野菜を販売する事で農家さんに新しい販路を提供。へんないもが地元に新たな活力を生んでいます。
社さんが一から考え真剣に向き合って作る「へんないも」は「期待を裏切らず、今までのさつまいもの常識を覆す自信のあるスイーツです」と語ってくださいました。新たな湖南市の名物として、試してみてはいかがでしょう。